入院準備・入院直後
●準備
病院で入院の予約をし,入院日の連絡待ちをしている一方で,だいたい1か月の入院ということで,仕事の都合を調整しました。業務の大筋については部下も上司もいるので大きな問題はないと思いましたが,欠員が生じればその分他の人の仕事量は確実に増えるので,その点は大いに気になりました。これらについては退院してから埋め合わせをするつもりでお詫びを言いながら淡々と引き継ぎをしました。勤務関係の届けについては有給休暇がたくさんありましたので,1か月のうち相当部分はカバーでき,残りの数日を欠勤としました。賃金にはほぼ影響がないので,生活にも重大な支障はない見通しでした。
●入院・入院直後
1994年3月5日入院。看護婦さんから起床・消灯時間,食事時間,入浴日のことなど病院のルールにつき説明を受けた後,病室へ。内科の大部屋(4人部屋)です。他の患者さんは,私と同じC型慢性肝炎のSさん,あとお2人は高齢の方で,胃の疾患で手術をされた方ともうお一人は退院間近のオジイサン。退院間近のオジイサンは肝臓ではないようでしたが,何かの治療の副作用でまつげまで抜けて,頭もツルツル。すごい恐い顔の人でした。まずは環境に適応できるか,特に病室の人間関係がうまく行きそうかが大事です。どうやら得体の知れないこの恐い顔のオジイサン以外の方とは,うまくやっていけそうな気がしました。
●治療の予定
その日のうちに医師が来て,今後の日程について大まかに説明をしてくれました。最短だと3月7日か8日に肝生検,3月17日頃結果が出て,3月22日頃からインターフェロンによる治療開始という予定。インターフェロンは1か月半から最長で3か月ぐらい。これは肝生検の結果次第とのことでした。
まず,肝生検がいつできるか確定できないので,この都合次第で予定は順に後にずれるとのこと。私の入院した病院では,肝生検のスペシャリストの医師がおり,この医師の都合で日程が決まっていたようです。結局この予定は少しずれ,以下のようになりました。3月11日に肝生検についての説明,3月14日肝生検。
私としては,アレレ?? という感じです。3月5日から1か月の入院ということだったのに,最短でも1か月延長されて(3月5日の入院後1週間で肝生検,その10日後ぐらいで結果が出て,それから最短でも1か月半インターフェロンなので,その時点で入院は2か月以上になることがわかりました),かつその後も検査の結果次第でどうなるかわからない,ということだったのです。会社にこの旨連絡するのは実に気が重かったです。この年,末の娘が幼稚園入園だったのですが,4月上旬の入園式に行けそうにないということにも落胆しました。
さて,そのようなわけで,3月5日に入院してから,3月14日までの10日間,私は何の治療もなく薬も飲まず,ただ早寝早起きをし,規則正しい食事をし休養をしているだけの状態でした。いくつか簡単な検査をしたぐらいです。入院2日目以降ぐらいから便通が子供のように快調になったのには驚きました(酒は飲まないでいたものの,その後もいわゆる慢性「軟便」状態だったんです)。さすがに病院の食事は胃腸にやさしいんだ…と実感しました。身体は仕事をしていない分楽でしたが,夕方から夜になると多少疲労感があり,37度近辺の発熱がありました。
食事・喫煙ともに制限はなく,簡単な検査があった以外,基本的に毎日ブラブラしていました。同室に同年代(1歳年上でした)で同病のSさんがいてくれたこと,私には読書の習慣があったこと,現在では無理だと思いますが,ノートパソコン(Apple PowerBook100)の持ち込みを大目に見ていただいたことは,幸いでした。患者同士でいろいろおしゃべりをしたり,読書をしたり,手紙を書いたり,ハイパーカードでスタックをつくるなどして過ごしていました。
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