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2006年1月12日 (木)

『肝臓のなかま』(060112)


060112

 これは関西地方の肝友会の会員さんに送られている機関紙なのでしょうか。何かの手違いで私のところに届いたようです。患者の中では有名な,西村慎太郎さんが編集されていると思しき冊子。B5判・30ページ。
 トップページでは北海道B型肝炎訴訟を支える会の皆さんが最高裁の前で撮影された写真が載っています。まったくイカンで残念なことではありますが,私たちは国家の責任を追求していかなくてはなりません。B型肝炎にとどまらず,もちろん「国家の失敗」はあるわけで,そこのところを正していくという行為を,もし私たち=市民が放棄してしまえば,近代政治思想の根底である「市民と政府の契約」といった前提も危うくなってしまいます。妙な立場ですが,私たちには,国家の誤った政策の「被害者」であるが故に「政府の失敗」を追求する責務があるようにも思います。北朝鮮による拉致の被害者の皆さんの行動を見ていても同じようなことを感じます。ノホホンと為政者たちのすることを,あたかも当然のことのように受け止めている多くの市民に,この「政府の失敗」につき,考えていただきたいと切に思います。

■『肝臓のなかま』(060112)
 拝読した『肝臓のなかま』の目次を挙げると,「日肝協 これからの活動」「医療制度改革大綱と患者の療養 大運動を」「最高裁への要請行動」「第15回代表者会議報告 療養できる生活環境の保障」「特別報告『北海道における新しい肝炎対策』」となっています。治療に関する啓蒙的な役割は日肝協の機関紙に任せるとして,こちらでは政治的な記述が多いという印象です。それにしても,幹部の皆さんの活動には頭が下がります。行政部門への働きかけも大変でしょうが,さらに司法部門へもアプローチしていくというのは,私の不勉強もあるかとは思いますが,あまりこれまでされなかったことではないかと思います。

 2006年度の国の予算を巡るいろいろな議論等を見ていますと,もしかして,「憲法25条」(生存権)って,9条と同じように悪い方向へ「解釈改憲」されてないかい? と思います。我が身を振り返って「馬鹿が長生きしたって迷惑なだけ」ではありますが,一方で「優生思想」が根本にあるような法・施策にはもちろん同意できず,妙な論理になってしまいますが,であるがゆえに近代国家としては,生存権は保障されなきゃならんだろうと考えます。で,それはいいとして,でも今般の医療制度改革,雪下ろしすらできない現状を見ると,何だかなあ。「最低限度の文化的生活を営む権利」って,随分ヘッポコな権利なんだということがわかってしまいます。さらにいうと,日常生活の安全に直接関わる「雪下ろし」すら満足にできない国や地方政府を見ていると,“税金の払い甲斐がないじゃ〜ん”なんてことも思います。

 患者会の機関紙を読んで,つらつら思ったこと。やっぱり,僕らは,政府と市民の関係を問い直す時期に来ているということ。どうなればいいのかは,さっぱりわかりませんが,現状でよいということは,ないんですよね。
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リンク: 元C型肝炎患者のホームページ

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