松下圭一『政策型思考と政治』(2006.1.4)を読んだショックがまだ消えないでいたところ,1月の新聞広告で本書の発刊を知りました。
■『転型期日本の政治と文化』(松下圭一/岩波書店/本体2,800円)
本書は,松下先生が,これまでおっしゃってこられたことの,最新の総集編のようなつくりです。本書は以下の7章構成。
公 共〔1〕公共概念の転換と都市型政治
自 治〔2〕市民文化の可能性と自治
憲 法〔3〕市民立憲への憲法思考
基本法〔4〕なぜ,いま,基本条例なのか
法 務〔5〕政策法務と自治体再構築
財 務〔6〕転換期自治体における財政・財務
文 化〔7〕文化の座標軸と政治文脈
当然ですが,それぞれの章で充分読み応えがあります。が,本文中でも挙げられているとおり,先生のこれまでのご著書を参照しながら読むとより理解が深まるでしょう。残念ながら私の手元には,ほとんど先生のご著書がないので,先日拝読した『政策型思考と政治』と重なる部分でのみ,旧著の記述を踏まえた読書ができただけでしたが…。
それにしても,たとえば,市民を起点として,国際機構・国・自治体といったレベルの「政府」が想定されるとして,「『私』『民』ないし『社会』こそが〈公共〉であり,政府はこの〈公共〉の可変・可謬の道具にすぎない」(34ページ)というご指摘には,本当に唸ります。それがなぜそう考えられるのか,現状から見てこの方向に進むのが必然であり,必要なことであるとしたうえで,では現在を生きるわれわれはどうあるべきなのかといったことが語られます。ほんとに凄いです。勉強になります。超おススメです。
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リンク: 元C型肝炎患者のホームページ
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