『連合艦隊の蹉跌』堺屋太一,江坂彰,長谷川慶太郎ほか(060525)
例によって面白そうなタイトルに惹かれて,BOOK-OFFで購入。私はこの「蹉跌」という字が好きなようです。この字は,昔,ショーケンこと萩原健一さんが主演した『青春の蹉跌』(石川達三原作ですが読んでいません)という映画のポスターで知ったのだと思います。連合艦隊については三船敏郎さんが山本五十六を演じたことぐらいしか関連知識がありません(どうやら日本の映画でなく『ミッドウェイ』で観たらしい)。はは。
■『連合艦隊の蹉跌』(堺屋太一,江坂彰,長谷川慶太郎ほか/プレジデント社/本体:1,359円)

この本の副題は「今,改めて問われる日本型組織の限界」です。1987年第1刷発行。私の手元にあるのは1991年9月の第12刷。よく売れた本のようです。今,こんなに長い間売れる本は滅多にないんじゃないでしょうか。
いろいろな方が連合艦隊の組織について語り,なぜ日本は負けたのか,なぜ連合艦隊は滅びたのかについて書かれています。バブル崩壊前の,日本経済が比較的好調だった時期にこんな本が出ていたんですねえ。今,読んでも納得できることが多いのは何故なんでしょう。私がどっぷりと,昔からある典型的日本型組織に浸かっているからでしょうか。
堺屋太一さんは「組織保全意識が先行」「滅びの美学」,長谷川慶太郎さんは「高級将校らの不勉強」「近代戦への無理解」などを指摘されています。ダメになる組織は似ているんですね。組織の論理優先で,世界や市場の変化に対応できなくなり,最後は「滅びの美学」で,戦艦大和を特攻させて,潔く散ってしまう,と。ヤバ!
ところで,現在のわが国の官僚の世界でも,いまだに「あの人は○年入省組」なんてことが言われています。そういえば。おとろしか〜。
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